2009/11/07

IOM訪問と、縁と

医療安全や医療の質の分野においてInstitute of Medicine(IOM 米国医学研究所)の出した2つのレポート、"Too Err is Human"と"Crossing the Quality Chasm"の影響の大きさは強調してもし過ぎることが無いと言ってもいいのではないでしょうか。

私がCrossing the Quality Chasmの邦訳本に出会ったのは大学4年生の頃、大学の図書館ででした。最初は正論過ぎてピンと来ませんでしたが、キャリアの節々でちょくちょく読み返していくうちに、先見性を備えたレポートであることを認識させられました。

これらのレポートがあったからこそアメリカにおける医療の質関連の取り組みが大きく発展してきましたし、私の今のインターン先も、そもそもToo Err is Humanのレポートを受けて発足しています。これらのレポートがなければアメリカのヘルスケアの様子も大分違ったことでしょうし、私もアメリカに留学しなかったかも知れません。


さて、長い前置きになりましたが、先日学校の友達20数名と、そのIOMを訪れてきました。なんと研究所の所長も出迎えてくださり、というか、席の配置上、所長が私の隣に座って1時間半ほどお話をしてくださったのですが、(所長からの貴重なお話はまた別にするとして、)人生の巡り合わせの不思議さに思いを馳せざるを得ませんでした。


大学の図書館で本を手にしたときは、まさかこういう日が来るとは予想もしていませんでした。大げさに例えるなら、子供の頃からのマイケルジャクソンのファンが、マイケルと一緒にネバーランドで食事するような、そんな感覚です。


この不思議な巡り合わせから学べることを今は整理できませんし、うまく言葉にできませんが、少なくとも「(いい意味で)自分が予想しなかったようなことが将来起こりうる」ということは実感として得られました。

将来とてつもないことができるとは思いませんが、少なくとも「あれは自分には無理だろう」と試す前に諦めるのは意図して避けていきたいと思いました。最近は就活でも「この仕事、能力的に無理っぽい」と早々に萎縮すること多々なのですが、もう少し自由な心で行ってみていいのかも知れません。

0 件のコメント: