外出先で傘立てにビニール傘をいれるとき、
この傘はもう帰ってこないものと、
ほんの少しの覚悟を決めます。
今日は雨の中、2軒食べ歩き。
案の定、どちらのお店も
僕と全く同じビニール傘が
既に数本立てかけてあって。
店を出るだろう数時間後の、
やや暗いかもしれない未来に
落胆させられます。
でも、1軒目も、2軒目も、
僕の傘は僕が置いたところと全く同じ場所に、
そのままきちんと収まっていました。
置いてから何時間も経っていて、
その間に多くの人が似たような傘を持って
入れ替わったでしょうに。
そんな中、誰も間違えずに、
誰も盗まずにいてくれました。
それだけで何だか少し嬉しくなって、
まだ小雨の降っている夜の空に、
晴れ晴れとした気持ちでビニール傘をさしました。
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