2008/03/23

トレイルデビュー!

留学準備やら冬の寒さやらで
後回しにしてきたランニング。
春の陽気に誘われて再開することにしました。

先日里山を登って以来、
トレイルランニングへの欲求は抑えきれず、
朝一番でウェアや靴、ギアを買い
そのまま電車で1時間ほどの山へ。


と、順調なのはそこまでで、

半年のブランクは思った以上に
深刻な変化をカラダにもらたしていて、、、

 ・山に入るまでのロード、たった
  数百メートルで足が激重くなって
 ・山に入って二百メートルくらいで
  今回は歩いて登ろうと趣旨を変えて
 ・ベンチがあるごとに腰掛けてしまった…

トレイルデビューというか、
何十回目かのハイキングになりさがる始末。

格好だけは速そうなだけに、イタサ倍増です。


それでも、下りだけは駆け下りて、

もうなんつーか、それが最高に
スリリングで楽しいことに気付いてしまいました。

恐ろしいくらいにスピードが出る中、
いかにつまずかないで、
コースを踏み外さずさないで走るか。

視覚と足の感覚の情報だけで
脳ミソがフルにテンパる中、
なんだか野生の本性がよみがえってしまって、
笑いながらウォーと叫んでたり。

傍からみたら変態かも知れませんが、
というか変態なんですが
今日、この競技の虜になりました。

ということで、6月のK登頂に向けて
トレイル中心に足腰を鍛えることに決定です

2008/03/20

会社生活も、残りわずか

終わりを意識しながらの日々。

5年前に、漠然と、だけどしっかりと、
「28歳で留学する」と決めました。

その日が1日、1日と近づきつつあります。


Yahoo!でたまたま見つけた、小さな会社。
入るまで不安でしたが、
ふたを開けると魅力的な仕事で溢れかえっていました。

部の上司は1年目から大きな仕事を任せてくれましたし、
お客さんは「会社が違ったとしても、
若い世代を育てることが社会貢献だと思うし、
それが年長者の責務だと思う。と言ってくれました。

ただただ、恵まれていたと思います。


仕事で成果を出したか、と問われると
定量的に測れることはあまりに少なくて。
胸を張って誇れることは、ほとんどありません。

留学が決まって、5年間お世話になったお客さんに報告に行きました。

「すいません、貢献できないまま行ってしまうことになって」
と話すと、

「俺の組織に直接返さなくていいんだ、ここで学んだことや
 これから学ぶことを、他で返していけばそれでいい。
 社会ってそういうもんだ。」
って言ってくれました。

ほんと、どこまでも背中を押してくれます。


辞めてはしまうけれども、大好きな会社やお客さんは
大好きなままであって欲しい。

そのために外側から何が出来るか、
真剣に考えていきたい、そう強く思います。

合否出揃う

昨晩、最後の合否結果が返ってきて、
これで5校の合否が出揃いました。

結果、4校合格の1校不合格。
まぐれ合格も含めて、
かなり善戦したのではないかと思います。

推薦状を書いてくださった先生方と上司、
素晴らしい仕事をさせてくださった会社とお客さんには
感謝してもしきれません。
心の底から、お礼を言いたい気持ちです。


出願するときには全く考えていなかったことでしたが、
優先順位を決めて進学先を決める作業は
思ったよりも難しいものでした。

結局、あーだこーだ、1ヶ月も逡巡。


GWにキャンパスに遊びに行って、
年末に日本で面接してくれて、
お互いに相思相愛だった大学、

そんな大学にも結局は
辞退を伝えなくてはならないなど、
かなり心苦しいこともありました。


それでも、ここからは自分で決めた道、
しっかり喰らいついていこうと思います。

2008/02/17

長居できてご飯が美味しい

帰国したときに無くなってたら困るお店、
第二弾はrojicafe。

2階建ての古い民家をカフェにしていて、
平和な雰囲気が何よりも心地がいい。
長居してもいやな顔をされないし;-)

そして、何よりお惣菜盛りが美味しい!
日にもよりますが、カラダに優しい野菜に、
少し大人の味付けが最高(苦味をきかせたり)。

本を読みながら、ぼぅっと過ごしてると
何だか贅沢な時間の使い方してるなと思えてくる、
そんなカフェです。

rojicafe 板橋区弥生町68-1 03-3956-2254

本当に美味しい日本茶

あと半年で日本を去ります。

ということで、
今までは自分のものだけにしたくて
内緒にしてたお店なりなんなりを
少しずつ紹介していきたいと思います。

選択基準は、
帰国したときに無くなってたら本当に困るかどうか。
無くならないように皆さんサポートしてあげて下さいmm


第一弾は、銀座 佐人。

ここの日本茶は、ペットボトルや普通の茶葉によって
暗黙のうちに形作られた日本茶・緑茶の固定概念を
完全に覆してくれます。つか、もう、チョー美味しい。

特に一煎目はどの銘柄も衝撃的な旨さ、コク、深み、香り。
4~5煎まで飲めて1000円ちょいは安い。

「留学先で日本茶を伝道するぞ!」と決意させた奥の深さ。
ご主人・奥様、店の雰囲気も素敵。
皆様も是非。

佐人 銀座6-11-14 03-5537-1245

本能の喪

今回の帰省は会社から2日間の
特別休暇をもらって行きました。

就業規則では祖父母の場合は3日間、
配偶者では5日間とありました。

果たして、これは長いのか、短いのか。


以前、論語のある言葉に衝撃を受けたことがあります。

ある弟子が孔子に
「3年の喪は長すぎる、1年で十分じゃないか」
と言ったときのこと。
***
子どもは生まれると三年たってやっと父母の懐から離れる。
~中略~
予にしても、その父母から三年の愛を受けたであろうに。
***

頭を殴られるような説得力でした。
理屈が通ってるわけではないけど。

実践できるのかと自問すれば
その間に失いそうなことばかりに目が行ってしまいます。
収入にしろ、キャリアにしろ。頭でっかち。

しかし、一見寄り道に見える事柄を排して、
最短距離で走った先に、一体何があるのでしょう。

もしかしたら、
寄り道の先が答えだったりするのかも知れません。

生き進んでいくうちに、
守るべきものは増えていってしまいそう。

そんな中でも、大きな分かれ道が現れたときに、
本能に従える勇気が欲しいですね。

2008/02/16

お葬式が終わった

余裕を持って行ったはずが、
それでも告別式の日は丸1日がかり。

お焼香したり、読経を聞いたり、お骨を拾ったり。

色々なエピソードにおじいちゃんらしさを感じて、
悲しい中に不思議と心の温まる1日でした。


さすがに夜には親族も疲れて、
仏壇に収まったおじいちゃんに
「(お経も)もう聞き飽きたやろ」って。


宗教を責めるわけではないけど、
各種の儀式は既に型が決まっていて。

元の純粋な意味合いや気持ちを
段々離れて、形式だけが残っていくようです。

それが故人と真剣に向き合うことを
邪魔しているようなときもあって
少しだけ煩わしいと思いました。


どんな偉いお坊さんの供養よりも、
心から悼んでくれる友人の方が
おじいちゃんも遥かにうれしいことでしょう。


ふと座りながら、高村光太郎も似たような
詩を読んでいたなぁと思い出しました。

***
荒涼たる帰宅

あんなに帰りたがつてゐた自分の内へ
智恵子は死んでかへつて来た。
十月の深夜のがらんどうなアトリエの
小さな隅の埃を払つてきれいに浄め、
私は智恵子をそつと置く。
この一個の動かない人體の前に
私はいつまでも立ちつくす。
人は屏風をさかさにする。
人は燭をともし香をたく。
人は智恵子に化粧する。
さうして事がひとりでに運ぶ。
夜が明けたり日がくれたりして
そこら中がにぎやかになり、
家の中は花にうづまり、
何処かの葬式のやうになり、
いつのまにか智恵子が居なくなる。
私は誰も居ない暗いアトリエにただ立つてゐる。
外は名月といふ月夜らしい。
***

ちなみに、おじいちゃんは生前、葬儀の音楽には
「カルメンはさすがに明るすぎるので、
 くるみ割り人形を」と言っていたらしい笑

ほんとうに面白い人です。

2008/02/14

sense and sensitivity

人はなぜか、自分や身内の人、身近な人に限って、
「そう急には死なないだろう」と思っていのかも知れません。

事件や事故、急病・急変はいつも対岸の火事であるかのようで。

ただ、確率的にそんなことが起き続けるわけは無く、
運命は平等に何らかのイベントを振りまいていきます。


あと何年かは元気に生きるだろうと思っていた祖父が
先日急に亡くなりました。

根拠の無い楽観的観測から再会を先延ばしし続けた
自分の愚かさが身にしみます。

日常の流れに身を任せてしまって、鈍りきってしまった本能には
“虫の知らせ”を感じ取る鋭敏さも残っていませんでした。


予定があるから、と、葬儀後すぐに帰京する計画を立てたのですが、
その考え自体が今まで自分の感覚を鈍らせて来たのではないかと気付きました。

出ねばならない(と思い込んでいただけ?の)セミナーはキャンセルして、
延泊をすることにしました。

たった1泊の延長ですが、詫びつつ少し寄り添うような気持ちで。
このちょっとした余裕が凝り固まった心を解きほぐしてくれますように。

2008/01/30

公衆衛生大学院 出願のポイント

先の投稿に挙げた10数校のうち5校に出願して、
結果、一応、本命にも合格をいただけました。

以下、振り返ってみて、
出願時のポイントだったな、
ということをつらつらと挙げます。

参考にしても必ず受かるわけではないので
悪しからず。

■School Selection 学校選び
 ・まずはHPでカタログを読みまくって絞る。
 ・余裕があればGW等利用してキャンパス訪問する。
  (合う合わないが肌で分かったり、
   勉強のモチベーションになったり、効用大)
 ・在校生・卒業生に話を聞く(mixi,セミナーで繋ぐ)。

■TOEFL
 Speaking
 ・Webで想定問答を探す。
  何故かひっかかるのはインド人のページが多い笑
 ・自分なりの答えを用意して覚える。
  (考えて答えては時間切れになる)
 ・答えは覚えられるように数パターンに絞る。
  (極端に言えば、何を聞かれても
   何だかんだカレーの話に持ってくとか)
 ・KaplanのTOEFLクラスが少人数で
  結構喋らされるので鍛えられる。

 Writing,Reading
 ・GRE対策が大は小をかねるので良し

■GRE
 Verbal
 ・vocaburary:投資対効果は低いので深追いしない
 ・reading:        〃
 ・writing:
     結論⇒理由の型に早いうちに慣れる。
     マイ定型句を作ってびしびし決める。
     Kaplanのクラスは少人数で個人的に良かった。
 ・verbalの
スコアは結局300点台とかなり低いままだったが

   何とか合格をもらえているので、
  TOEFLで補完的な点数を取って英語力を保証し、
  後はEssayで勝負でもいいのかも。 

 Quantitative
 ・ヘルスサービスリサーチは何だかんだ理系なので
  できれば800点満点かちょいミス目指す。
 ・単語覚えて公式思い出せばいけると思います、が。
 ・KaplanのWeb教材がかなり充実。

■Essays 志望理由書
 内容
 ・バックグラウンドと将来の目標を
  付き合わせると、必然的に「今」、
  「留学」が必要で、
  しかも「あなた学校のこのコースがベスト」、

  になるくらい筋を通す。
  (話の一貫性が曖昧な場合、留学が
   現状からの逃避になっていないか、
   本当にベストな解決策なのか要反芻)

 ・伝えたいことはミニマムに絞って、
  書ききれないもの内容やディテールは
  推薦状で補完してもらう。

 表現/構成
 ・EssayEdgeのHPで「添削済み」のEssayを読み、
  琴線に触れる表現、エピソード、構成を研究する。
  (添削済みでもピンきりなので、いいEssayと
   そうでないのがはっきり分かってくる)
 ・自分のコンテンツの骨組みに琴線要素をまぶす。
 ・EssayEdgeに仕上げを頼む。
  (早く安く、何よりもかなり洗練される)
 ・EssayEdgeに出す段階では1500wordsくらい
  と多めに添削してもらって、いい表現の素材を揃え、
  提出時に規定文字数(500wordsくらい)に絞ると
  かなりソリッドになる。


 文章構成例(私の場合)
 ・原体験(伏線)
 ・人生の転換点(伏線が表出するきっかけ)
 ・転換後に取った行動①(大学)
 ・転換後に取った行動②(職場)
 ・行動する中で生じた問題意識
 ・留学の必要性
 ・留学後の展望  
  
■Recommendations 推薦状
 下準備
 ・きちっとした人間関係を築き、保つ。

 ・できれば1年前から依頼を宣言しておき、
  遅くとも締め切り数ヶ月前に依頼する。
 ・著名人より、エピソードを書ける人に頼む。
  (大学時代の指導教官が米国Ph.D留学時に
   入学審査委員会に協力していたが、
   一国の総理大臣の推薦状と言えど中身が無いと
   「紙切れ同然」の扱いをされるとのこと。
 
 内容(指導教官が挙げてくれたポイント)
 ・ほめ言葉や性格に関する事柄は羅列しない。
  (中身の無さが逆に際立ってしまう)
 ・アカデミックな世界でやっていける可能性を示す
  具体的なエピソード、エピソード、エピソード。
 ・エピソードに語らせて、最後に一言、ほめ言葉を添える。

■GPA 学部・院の成績
 ・社会人になると学部時代は勉強が嫌いだった人でも
  急に留学して勉強したくなることがあるので、
  学生はGPA3.0を越えられるよう勉強する。
  (社会人は社会人になって気付くが、
   それを伝えるべき学生は身の回りにおらず、
   多くの学生は知らされないまま:o;)

■Interview 面接
 ・MBAとは違ってほぼマストではないが、
  1校だけ面接があり。
  (なんでも、教員の東京観光のついでらしく笑、
   年末に新宿の行きつけのカフェで談笑。
   圧迫要素はゼロ。)

 ・仕事の成果を予めバインドして、
  見せながら説明すると伝えやすい。
  (日本語の文章は厳しいけど、図を多用した
   パワーポイントは意外と通じる)

 ・学校を知るチャンスでもあるので
  尻込みせずに自然体で:-)


Good Luck!!

どこで学べるか?

ヘルスサービスリサーチを学べる大学院は
日本でももちろん、
米国でもそこまで多くはないようです。

CEPHに認可されている公衆衛生大学院40校のうち、
ヘルスサービスリサーチに近いコースがある学校を
わかる範囲でリスト化してみました。
(健康政策・管理学部の1コースとして設置されることが多い)

カリキュラムや取れる学位も学校によって違うので、
詳細は各学校のページをご覧ください。

コースの学生数も病院経営や医療政策のコースに比べると
そこまで多くなさそうな印象です。

コース終了後のPh.D進学を 期待しているような学校もあるので、
気になるコースがあれば担当者に直接問い合わせることをお勧めします。

Boston U SPH  
 MS in Health Services Research
Columbia U Mailman SPH  
 MPH(Effectiveness and Outcomes Research)
Emory U Rollins SPH  
 MS in public health
Harvard SPH  
 MS(Research Track)
Loma Linda U SPH  
 MPH(Health-Services Research)
U at Albany SUNY SPH  
 MS
U of Alabama at Birmingham SPH  
 MS in Public Health (in Outcomes Research)
U of California at Los Angeles SPH  
 MS in Health Services
U of Illinois at Chicago SPH  
 MS(Clinical Research Concentration)
U of Michigan SPH  
 MS in Health Services Research
U of Minnesota SPH  
 MS in Health Services Research,
 Policy and Administration
U of Washington SPH and Community Medicine  
 MS in Health Services

U...University
SPH...School of Public Health
MS...Master of Science
MPH...Master of Public Health

ヘスルサービスリサーチって何?

馴染みのない言葉かもしれません。

まずはAcademyHealthによる定義を。

"Health services research is the multidisciplinary field of scientific investigation that studies how social factors, financing systems, organizational structures and processes, health technologies, and personal behaviors affect access to health care, the quality and cost of health care, and ultimately our health and well-being. Its research domains are individuals, families, organizations, institutions, communities, and populations."

要は、

医療保健の
 ・アクセス(受診の容易さ)
 ・質
 ・コスト
ひいては人々の健康や幸福

に対して
 ・社会的な要因
 ・金融システム
 ・組織構造/活動の過程
 ・医療技術
 ・個人の行動様式
がどのように影響を与えるかを
科学的に調査する諸科学横断分野で、

調査対象は、
 ・個人
 ・家族
 ・組織
 ・機関
 ・地域社会
 ・人口
です。


うーん、分かりにくいかしら。

とりあえず、医療保健サービスについて
色んな切り口で研究できそうな感じ
というのは伝わりそう。


僕は
 ・ある疾患に対するサービスの質の評価(ミクロな評価)を
 ・医療制度の中でどのように評価(マクロな評価)してあげるべきか
ということをこの先5-6年かけて、
座学と実務を通して学ぶ予定です。

2008/01/29

ブログの目的

まずは、
異国の地でもちゃんと生きていますよ、
ということを伝えるために。

次に、
日本ではあまり馴染みの無い
Health Services Research(ヘスルサービスリサーチ、

健康サービス研究、などなど呼び名多数)に関する
方法論や考え方、アメリカでの実態等を
分かりやすくまとめて伝えるために。


タイトルの「デセムボルトゥーラ」とは、
F.ベーコンの生きていた時代のスペイン語

"desenvoltura" つまり、
「ある人の心の輪が運命の輪と
 うまく噛み合っている様子」という意味だそうで。

なんか、一単語ですごい意味合い:-)