簡単に言えば、医療の質をあげよう、という内容で、
授業の方向性自体はそもそもの留学の目的に非常に沿っています。
教授陣もゲストスピーカーも私にはもったいないくらい充実しています、、
が、強いて(私にとっての)問題を挙げるとすれば
内容がかなり医師向け、ということでしょうか。
臨床の知識がないとフルには楽しめません。
将来的にこの分野で食べていくことを考えると、
いったいどこでどういう役割を果たすのがベストなのか、
真剣に考えさせられます。
さて、どこでどういう、を考えるにあたっては、
授業で示された下記の医療の質に関係するプレーヤー群が
頭の整理には役立ちそうです。
- プロフェッショナルサイド
- 規制者サイド
- 患者/消費者サイド
- 認定機関サイド
- 保険者サイド
- 雇用者サイド
- 病院サイド
- その他の連携組織
幸にも、この夏に雇用者サイドの組織でのインターンが決まりました。
雇用者サイドは、従業員への医療費支払い高騰という問題を抱えており、
従業員が受ける医療サービスの質を高めながらコストを下げる、
というミッションを持っています。
これは例えば、GMの車のコストのうち、
結構な額が従業員の医療費に回ってることを考えれば、
いかに喫緊の課題であるかが分かると思います。
私のインターン先は、そうした雇用者(大企業)がお金を出し合って
作った組織で、全米1,300以上の病院からデータを集めて、
医療の質に関する各種指標を比較分析しています。
アメリカでも比較的ユニークな組織と言えるかも知れません。
日本に例えて言えば、
経団連が独自に医療の質を評価する団体を作った、
というような形になるでしょうか。
もちろん、アカデミックと密接に連携は取れているので、
評価項目の妥当性は、アカデミックと同等のレベルで
担保されていると言えそうです。
非医師でも活躍できる余地が大きく、
日本での発展の可能性も秘めている、
そんな面白い立ち位置かも知れません。
受け入れ担当のアドバイザーも、非医師で、
この分野の研究とプロジェクトマネジメントを同時にこなしているような方で、
将来のロールモデルになることを願っています。
ということで、6月よりボストンを抜け出して、中西部に行ってきます。
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