昨日、最後の成績が出揃い、無事卒業が決まりました。後は来週の卒業式を待つのみです。皆様には大変お世話になりました。心よりお礼申し上げます。
自分なりに一生懸命走りきった感はあって、「あれをしておけば良かった」とか思う気持ちは、今は全くありません。ただ、清々しいです。
卒後の進路については大分迷いましたが、最後は心の直感に従い、日本に帰ることにします。この選択が正しいか間違っているかは分かりませんが、心の決めたことですから、きっと楽しい選択なんだと思います。
帰りのチケットはまだ買っていませんが、こちらでの残りの生活も楽しんで帰りたいと思います。
2010/05/22
2010/02/27
患者さんが欲しい、たった二つのもの。
取っているマーケティングの授業で、久しぶりに自分の原体験を
思い起こされました。
その日は、元患者さんや患者さんの親がゲストスピーカーとして
話してくださったのですが、その彼らが帰った後に講師の言った
一言が非常に印象的でした。
「… 患者さんの本当に欲しいものが二つあるの。
それは情報と希望よ。」
僕が中高生の時に欲しかったもの、ヘルスケアの仕事に携わる過程で
達成していきたいこと、それも、突き詰めていけばこの2点になるんだと
思います。
情報の側面については常々意識してきましたが、それに付随する希望の
大切さを改めて意識させられた一日でした。
半年先も見えない生活ではありますが、モチベーションの源泉が
揺ぎ無いことを確認できただけでも大分救われている気がしました。
思い起こされました。
その日は、元患者さんや患者さんの親がゲストスピーカーとして
話してくださったのですが、その彼らが帰った後に講師の言った
一言が非常に印象的でした。
「… 患者さんの本当に欲しいものが二つあるの。
それは情報と希望よ。」
僕が中高生の時に欲しかったもの、ヘルスケアの仕事に携わる過程で
達成していきたいこと、それも、突き詰めていけばこの2点になるんだと
思います。
情報の側面については常々意識してきましたが、それに付随する希望の
大切さを改めて意識させられた一日でした。
半年先も見えない生活ではありますが、モチベーションの源泉が
揺ぎ無いことを確認できただけでも大分救われている気がしました。
2010/01/19
ごく、身近な。
様々なバックグラウンドの人達と付き合うにつれ、世界の出来事が自分の中でだんだん他人事では無くなってきてるのを感じます。
日本にいたままであればハイチ地震のことは遠い国の話だったと思います。でも今は、友達の話であり、友達の家族の話であり。
支援の仕方はたくさんあるかも知れませんが、もし寄付でどこの団体がいいのか分からないようであれば、下記の団体がハイチでの活動実績等も豊富で評価も高く、信頼の置ける団体だと思います。
Partners in Health: http://www.standwithhaiti.org/haiti
地震自体は悲劇ですが、これを機に、ハイチがいっそう強い国になれますように。
日本にいたままであればハイチ地震のことは遠い国の話だったと思います。でも今は、友達の話であり、友達の家族の話であり。
支援の仕方はたくさんあるかも知れませんが、もし寄付でどこの団体がいいのか分からないようであれば、下記の団体がハイチでの活動実績等も豊富で評価も高く、信頼の置ける団体だと思います。
Partners in Health: http://www.standwithhaiti.org/haiti
地震自体は悲劇ですが、これを機に、ハイチがいっそう強い国になれますように。
2009/12/25
2009/12/19
Silver and Gold
色々なものをそぎ落として、本当に大切なものだけを見られたら、と思います。
意識的にせよ無意識にせよ、高い学費がいかに将来やりたいことの優先順位付けに影を落としてくるか、その影響力をひしひしと感じる今日この頃です。
費用対効果は考えずにアメリカに来たはずなのですが、元は取らないとなぁ、という気持ちと、その「元を取る」ということを経済的な側面からばかり捉えてしまっていることが原因なのかも知れません。
でもよく考えれば、学費に見合うもの、もしくはそれを上回るものはもう既に得ている気がしますし、給料と社会で生み出す価値は必ずしも連動しないことも今まで学んできたはずで。
ようやく冬休みに突入したので、ゆっくり考え直したいと思います。
そんなこんなで、最近のテーマソング、Silver and Goldでございます。「銀も、金もいらない、必要なのはただ神様だけでいい」という心の叫びが痛いほどに伝わってくる歌です。世俗的な僕ですが、感情移入なしに観れません。
意識的にせよ無意識にせよ、高い学費がいかに将来やりたいことの優先順位付けに影を落としてくるか、その影響力をひしひしと感じる今日この頃です。
費用対効果は考えずにアメリカに来たはずなのですが、元は取らないとなぁ、という気持ちと、その「元を取る」ということを経済的な側面からばかり捉えてしまっていることが原因なのかも知れません。
でもよく考えれば、学費に見合うもの、もしくはそれを上回るものはもう既に得ている気がしますし、給料と社会で生み出す価値は必ずしも連動しないことも今まで学んできたはずで。
ようやく冬休みに突入したので、ゆっくり考え直したいと思います。
そんなこんなで、最近のテーマソング、Silver and Goldでございます。「銀も、金もいらない、必要なのはただ神様だけでいい」という心の叫びが痛いほどに伝わってくる歌です。世俗的な僕ですが、感情移入なしに観れません。
2009/12/05
あれのオンライン事情
昨晩は同級生宅で家ご飯。三人とも適齢期、というわけで話題は自然に恋愛の話になったわけですが、他の二人がオンラインデーティングにはまっている様子など、なかなか興味深かったです。
女の子の方は、インターン先の同僚がベストマッチで出てきてしまい慌てて消したところ、相手にReject(拒否)したのが実名入りで通知されてしまったとか、毎日どしどし舞い込んでくる「ごめんなさい」の通知を消すのに忙しかったりと。ちなみに、男性陣がごめんなさいした(なんとも浅はかな)理由は「写真が見れなかったから」というのが多数でしたが、残念ですねー、彼女美人なんです。。
男の子の方は、酔っ払った勢いで「俺がチャットの見本をみせてやる」みたいな感じでチャットを始めたのですが、相手先からの「このサービス使ってどれくらいになるんですか?」という質問に、「実は元カノもここで見つけたんだよ」みたいに打ち込みだしたので慌てて、そりゃないでしょ、と。そんな彼、途中から面倒くさくなったようで、女の子に代理で返信を頼みだし。。って、チャット先の人は気づかないんだろうなー。まぁ、向こうも本人かどうか良くわかりませんが。ちなみに彼はユダヤ系なのですが、ユダヤ系専門のかなりきちんとしたオンラインデーティング会社もあるようで、それはそれで驚きでした。さすがの結束です。興味のある方はhttp://www.jdate.com/までどうぞ。
2009/11/30
末は、どうなるんでしょう
日本とアメリカの社会・文化の違いから、博士課程進学についてどうすべきか考えていましたが、昨日知り合いから良いアドバイスをいただき、何だか着地地点が見えてきた気がしました。
実務に就くにしても、少しでも調査・研究的な要素が入ってくれば、博士の有無でかなり大きな違いが出てきます。リサーチ機関やシンクタンクであれば、修士はマネージャー止まり、ディレクター以降は博士のみ、ということは多々あります。学校名での区別もあるようですが、それ以上に、学士・修士・博士間の区別は厳然としていて、この事実については留学前に十分知っておくべきでした。
学問の奥深さも分かってきたところですし、こちらで就きたい仕事は最終的に博士を要求しているので、進学については真剣に考えているのですが、問題は、日本にうまく着地できるか、でした。4-5年の月日を費やして「使えない」の烙印を押されては相当センチメンタルです。
で、昨日知人からいただいた良いアドバイスというのは、「博士を取った後にしばらくアメリカで働いて、『博士を前面には出さずに』専門家として日本に着地するのが良いのでは」、ということでした。なるほどぉぉぉ、と唸った次第です。
というわけで、幾通りかの人生設計案の中では、今のところ、そういう方向に進みそうな予感、大です。国際保健の実務もやりたいですが、今はまだ時が熟していないようですし。あとは、アスパラ農家や南の島の豆腐屋も、死ぬ前にはやってみたいんですけどね、これは死ぬ前までにということで。
2009/11/09
医療改革法案、下院を通過
歴史的快挙、までほんとあと一歩です。
日本のインターネットのニュース上ではあまり扱いが大きくないので驚いてこれを書いています。こちらでは各紙1面の扱い。それくらい意義深い出来事でした。
上院とのすりあわせ次第ですが、無保険者は劇的に減り、保険会社は健康な顧客だけを選別できなくなる、そんな社会までほんともう少しです。
オバマ大統領、確実に「実績を残した」大統領として歴史に名を残すことでしょう。
---
投票の様子
http://www.youtube.com/watch?v=AW62AcDO4fE
New York Times
abc NEWS
CNN
2009/11/07
IOM訪問と、縁と
医療安全や医療の質の分野においてInstitute of Medicine(IOM 米国医学研究所)の出した2つのレポート、"Too Err is Human"と"Crossing the Quality Chasm"の影響の大きさは強調してもし過ぎることが無いと言ってもいいのではないでしょうか。
私がCrossing the Quality Chasmの邦訳本に出会ったのは大学4年生の頃、大学の図書館ででした。最初は正論過ぎてピンと来ませんでしたが、キャリアの節々でちょくちょく読み返していくうちに、先見性を備えたレポートであることを認識させられました。
これらのレポートがあったからこそアメリカにおける医療の質関連の取り組みが大きく発展してきましたし、私の今のインターン先も、そもそもToo Err is Humanのレポートを受けて発足しています。これらのレポートがなければアメリカのヘルスケアの様子も大分違ったことでしょうし、私もアメリカに留学しなかったかも知れません。
さて、長い前置きになりましたが、先日学校の友達20数名と、そのIOMを訪れてきました。なんと研究所の所長も出迎えてくださり、というか、席の配置上、所長が私の隣に座って1時間半ほどお話をしてくださったのですが、(所長からの貴重なお話はまた別にするとして、)人生の巡り合わせの不思議さに思いを馳せざるを得ませんでした。
大学の図書館で本を手にしたときは、まさかこういう日が来るとは予想もしていませんでした。大げさに例えるなら、子供の頃からのマイケルジャクソンのファンが、マイケルと一緒にネバーランドで食事するような、そんな感覚です。
この不思議な巡り合わせから学べることを今は整理できませんし、うまく言葉にできませんが、少なくとも「(いい意味で)自分が予想しなかったようなことが将来起こりうる」ということは実感として得られました。
将来とてつもないことができるとは思いませんが、少なくとも「あれは自分には無理だろう」と試す前に諦めるのは意図して避けていきたいと思いました。最近は就活でも「この仕事、能力的に無理っぽい」と早々に萎縮すること多々なのですが、もう少し自由な心で行ってみていいのかも知れません。
2009/10/19
2009/10/13
不況と、特定の産業に属すること
身の回りで不況の影響を感じるとしたら、卒業生の就職活動を見ていて、でしょうか。
6月に卒業して、まだ職が見つからないケースは稀ではありません。この前会った卒業生は、アメリカ生まれのMD/MPH(医師/公衆衛生学修士)でありながら仕事に就けていない状況でした(政策系の仕事、と絞っているのも一因かもしれませんが)。
アメリカ市民でない場合は、ビザの猶予期間内に職を見つける見込みが立たず、いよいよ本国への帰国を余儀なくされそう、というケースも聞きます。この不況下ではまずはアメリカ市民の雇用が優先されるので、外国から来た人たちには本当に厳しい状況です。
前述の医師が、「医療改革法案さえ通れば、雇用がバッと増えるんだけどね。。」としみじみ話しているのが頭に残っています。今までは特定業界の救済的な意味を含む法案もどこかしら対岸の火事でしたが、当事者になってみて頼みたくなる気持ちはよく分かりました。自動車業界の人たちも同じような気持ちなんだろうな、と。
私も卒後はもうしばらくこちらに、と考えているので、人生で二度目の"氷河期での就活"に突入です。
2009/10/02
あと8ヶ月
新学期が始まって、既に1ヶ月が経ちました。
卒業まで残り8ヶ月。1日、1日が惜しいです。
今学期は将来を見据えて、二つの領域を勉強しています。
一つは、今までどおり、統計的な調査手法です。
医療の質をどう測定し評価していくか、ということについて、
今まで以上に掘り下げたいと思います。
もう一つは、国際保健です。
こちらは全く勉強したことがありませんでしたが、
昔から関わりたいと思ってきた分野で、
将来も機会があれば働きたいと思っているので
今期から履修を始めました。
春までには、限られたデータを元に地域の医療ニーズを
アセスメントできるまでになりたいと思います。
少し難しめのコースを取っているので、授業だけでも
去年よりもだいぶ忙しくなりました。
そんな中で就活も、ということで、頑張らねばです。
2009/09/13
Obama's HCReform Cannot Mend Root Causes
The Obama's speech on health care reform on last Wednesday was somewhat compelling. There should be counterarguments on the policy level, but no one can deny the necessity of the change itself. Basically I second to his opinions. And I always want him to be the last President to discuss uninsured people.
However, as I read and hear about the reform, I cannot help but thinking that this reform does not have any concrete ideas to curve the sky-rocketing US health expenditure.
Covering uninsured is a very important issue, but it would not bring huge cost saving since the US people have already paid the "hidden" costs throug paying their ER visits. By reducing uninsured, we can "shift" this cost, but we cannot reduce it. The problem of uninsured is a purely moral and social justice issue.
Obama expects the positive impacts of health IT, but it is not a silver bullet. Certainly, CPOE (Computerized Physician Order Entry) has cumulative evidence in prevention of medical malpractices, but other technologies such as EMR (Electronic Medical Record) still have huge issues on their pros and cons.
So, my point is that Obama's focus is too myopic. Without changing the population's basic health status, the US cannot change anything. The problems in health care systems are very superficial.
Let's look at some basic stats. Among developled countries, the highest life expectancy is achieved by Japan. They live 4 years longer than American, while their expenditure on health per capita is just 39% of the US's.
Of course, there are lots of differences. Japan has an universal coverage, salaries of doctors and nurses are not as high as US, and more than 70% of hospitals with >400 beds have CPOE systems*. Still, these differences are superficial and seem to play very small roles.
Rather, I would say that the biggest difference between Japan and the US is brought by the difference in thier population's basic health status. In comparison with Japan, the US has... 70% higher cancer incidence (a 10 fold difference in male prostate cancer and a 3 fold difference in female breast cancer), and a 9 fold difference in obesity prevalence. The deaths caused by ischaemic heart diseases among standardized population is 3.7 times higher than that of Japan.
Some would attribute these discrepancies to genetics, and I do not deny the possibility of the explanation, but we need to be reminded that the longevity of Japanese is a post-war phenomenon. They had shorter life than American a century ago.
What the US needs to do to handle with the health care cost is to shift the population toward healthier status. Without doing this, the US would continue to face the difficulty of paying for healthcare.
The "true" health care reform should be a more comprehensive combination of changes in lifestyles and behaviors, public transportation, agricultural policies, social inequity and inequality, cultural values, and so on, "including" health care system changes.
2009/09/06
サマーインターン総括
今週から秋学期が始まりましたが、その前に少しだけ
夏のインターンを振り返ってみたいと思います。
やった仕事は主に下記の3つです。
- 調査関連資料の統合
- 病院から送られてきたデータの正確性の精査
- 病院のITシステム(オーダリングシステム)のパフォーマンス評価
1.に関しては、
複数のファイルに散らばった調査関連資料を
ひとつにまとめる、という比較的単純な作業でした。
前職で身に付けたワードのスキルがかなり活きました。
単調ではありましたが、指標の定義や評価方法について
一通り知ることができたのは大きな収穫です。
後は、ファイルの統合は、調査に協力している
全米1,100以上の病院の手間・煩雑さ・イライラの軽減に
繋がることは確実で、小さな改善ながら波及効果はそれなり、
ということでなかなかやりがいのある仕事でした。
2.に関しては、
色々考えさせられたというか。。
将来的には、病院からのデータ収集は、極力人の手を
介さない方法にしていかなければいけない、ということは
強く思いました。
調査データはすべて病院の自己申告に基づいているのですが、
そのデータの正確性にはかなり疑問を抱かざるを得ませんでした。
例えば、分子が分母より大きかったり、病院のサイズや機能から
想定される患者数よりも大幅に少ない/多い数を申告してきたり、と。
多くの間違いは、指標の定義の読み間違いから生じるのですが、
中には意図的と見られるものもあり。
最終的には、数百の病院にデータの再提出を求めましたが、
データ取得の自動化はやはりこの分野では大きな課題と言えます。
3.に関しては、
かなりエキサイティングな事実を発見することができました。
結果はそのうち、団体のホームページでプレスリリースされると思います。
分析したのは、各病院のオーダリングシステムが
きちんとアラートを出せているかどうかの調査結果です。
(例えば、医師がオーダーを出す段階で、薬と薬の相互作用や、
アレルギーなどの警告情報を、適切に出せているかどうか)
オーダリングシステムのパフォーマンスについては
病院間でかなり大きな差が出たのですが、
今回はその差に直接関与してくる要因をあぶりだす事ができました。
たぶん、この手の結果が定量的なデータとして出るのは
アメリカでも初めてのことではないかと思います。
医療系のIT業界に与える影響もかなりのものになることが予想され、
この貴重なデータを組織としてどう活用していくか、
面白い展開になりそうです。
--
それ以外の点においても得ることの多かった今回のインターンです。
ネイティブに囲まれての仕事、日々の電話会議といったことを通じて、
渡米後一番ヒアリングが伸びた"感触"を得ました。
(といっても、相変わらず電話会議は9割方分からなかったのですが。)
後は、最後の1-2週間でようやく上記の仕事の成果が形になり、
それが評価されたことで、「アメリカでも(職種によっては)通用する」
という実感を得られたことでしょうか。
白人が9割以上の土地で、来た当初は萎縮してしまいましたが、
「完璧になれなくても何とかやっていけそうだな」という思いは、
心のどこかしらにあった(人種に根ざした)劣等感を追いやるに十分な
健全な見通しを与えてくれたと思います。
2009/07/21
評価指標選定の舞台裏
NQFの件で、もう少しだけ舞台裏を。
(といってもプロセスは公表されていますが、、。)
委員会を傍聴する前日に、私のアドバイザーの知人(元委員)から
「この委員会は、ソーセージを作るプロセスを見るようなもんだ
(like watching sausage getting made)」、と言われました。
つまり、ソーセージ自体は美味しいけれども、
それを作るプロセスはおどろおどろしいものであり、
「指標そのものに関心のある人間は失望させられる」と。
個人的には指標以外の部分、組織の合意形成過程にも
非常に興味があったので、実際垣間見ることができた
政治的な駆け引き等はとても興味深いと思いました。
特に、前回の記事の「生存率予測」についてですが、
この指標を保険の購入者サイドが提出した理由としては、
- 不完全であっても消費者が求めているという確固たる使命感と、
- 指標の使用が、精度の高い情報を保有しつつも公表していないSTS(胸部外科学会)への情報開示の圧力として機能しうるという読み がありました。
後者の読みは、まさにその通りに機能しているように見え、
実際に委員会の最中のパブリックコメントの時間に
STSからの電話傍聴者から、
「1年以内に何とかデータを公表する策を検討中だ。
(≒だから生存率予測の指標は落選させてくれ)」
との意見がありました。
消費者・保険の購入者サイドからしたら、
これだけでも御の字でしょう。
その後、STSの意向はともあれ、指標は採択され、
それに怒ったSTSや他の医療提供側の団体は、、、
と、これ以上は公表されておらず、
本当の舞台裏になってしまうので書けませんが、
色々噂が飛び交ってしまうような、大変な世界のようです。。
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